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2002-08-19

_ お墓参りと回顧

昨日はお盆おわる日曜日ということで、家族揃って奈良までお墓参り。お昼たべて帰宅。夕方から柄にもなく父と高校野球をテレビ観戦したりしながら、父のそして大阪の昔話を訊く。いやーおもろいなあ大阪。昔話なんぞ滅多に訊かんけども、父母ともに焼け野原大阪育ちの大阪の商売人やからときどき思い出したように訊いた話が繋がってくるとますますおもしろい。五・六十年そこそこのあいだにいろいろあるもんですなあ。未来はある意味確かに現在の延長と言えるかも知れないけども、現在が話に訊く過去の延長だとは到底思えない。連続していても不連続な歴史。経緯を訊いて紡がれる不連続。

そういえばここ数日、かなり回顧モードである。掃除や紙類の整理からしてある程度意図的ではあれど、断片化著しいここ数年の記憶が多少は整理されて随分すっきり。数年前の一時期、確かに狂っていた/狂いかけてたのは間違いないと思いました。そういえばここ一年ほどのうち、安心して眠るためのおくすりが必要だったのは昨年度後期試験中の数週間だけしかなかった。どんな感じだったか、今晩ひさしぶりにのんで確かめてみよう。精神の平穏を取り戻せたのは、ひとつの奇跡のようにすら思える。

_ 紙類の整理

以下、紙類の整理ネタ。みやすさのため段落分け:

_ 保存魔

数年来いろいろと思考を書きためたノートとかメモの類というのは、とりあえず時期順にでも並べて保存しておくと良いと思います。バックミンスター・フラーなんぞは保存魔で、クロノファイル(時系列書類)として死後の今も大切に保管してあるそうです。彼はモルモットBとして生涯をかけた実験をしていたので、彼にとってはその実験記録であるクロノファイルを保存することは自明の使命だったのでしょう。膨大な量の素描、模型、ビデオ、オーディオテープ、約二万メートルの映画フィルム、五万枚のスライドと写真、数冊の未発表著作を含む書類保存ケース三十五個分の原稿、雑誌や新聞の切抜きファイルや重要な書籍なども併せて45トン(!)にもなるとか。

_ 捨て魔

翻ってわしの母は、捨て魔。なんでも邪魔なものはちゃっちゃと捨ててうちの中を整頓するのが得意、というより雑然としてるんがきらいなんやなあれは。ノートをとったりファイルつくったりするんは数少ない自分の興味である色彩や四柱推命、陶芸やお花、それに料理くらいのもんでしょうか。あんまり綺麗にまとまってるとは思わんけど、適当に要領良く整理するのは上手みたい。わしも元来は整理魔のはずやねんけど、ここ数年は頭といっしょにとっちらかってた。とりあえずこないだの整理でB5二穴のぶあついファイル三冊と、本をまるごとコピーしたりまとまった記事をまとめた厚めのA4ファイルが四冊、マニュアルや切抜きその他のコピーなど薄いA4ファイルが六冊、捨てても残った新聞の切抜きを集めたB5クリアファイルが一冊、計十四冊新たに増えました。

_ ノートやメモの類

日記の他にも「数年来いろいろと思考を書きためたノートとかメモの類」はわしも小型ノートに書き散らかしてあります。いつのまにやら溜っていましたが、とりあえず六冊ほどそのまま残してあります。こういうものを整理しようと思うのは大抵なにか考えをまとめようという時で、そういう場合には感心のある軸にそって箇条書に書き抜き・再編集し・再構成して新しく文章にまとめたりします。おそらくフラーなどはそのようにして本を何冊も書いたんやろうね。とにかくそのようにしてまとめることは出来るけれど、たいていそれはその軸に沿ったものしか拾えないのです。ですからノートとかメモの類は、なるべくそのまま残しておくようにするのが良いと思います。また後で、別な感心にそってまとめる時に必要になるはずですから。

ただし今思えば、記録するノートの大きさくらいは決めて置いたほうが良いような気がします。あとで数冊まとめて綴じたりするのに便利です。記録をとりはじめて以来数年の分は、ノートの大きさがばらばらだったりして扱い難いのです。メモや裏紙などにちゃちゃーと書いた分なんかも、とりあえずノートにはりつけるだけで随分みやすくなりますしね。

_ 旅の記録

他、とりあえずそのまま保存しているのは旅の記録です。実はわし紙フェチの気・収集癖がありまして、旅に出るとやたらとフリーペーパーやパンフレット、ポストカードや領収書などただ(無料)のものならなんでも持ち帰ってしまうのです。お金は無いのであんまり書籍は多く買えません。春のヨーロッパでも、むこうで買った書籍や小型辞書の類を含めて紙類を5kgくらい増やして帰ってきたのではないかと思います。ただだとここぞとばかりに、気に入ったちらしなんかは同じものを数枚ずつ持って帰って来ました。あほです。これもせっかくなので、せめてクリアファイルに整理するくらいのことはしたいと考えています。とりあえず棚の一箇所にまとまっているので、整理は簡単なはず。

_ 一時保管

あそうそう、今まさに必要で情報収集中だとかいつでも参照できるようにしておきたいものなど、一時的なものはUn*xのシステムにある /tmp にならってテンポラリ・フォルダをつくると便利です。細かい切抜きやメモは封筒を使うのが結構便利。封筒の表にどういうものか(例:通貨危機資料、など)書いてとにかく放り込んで置くのです。これをそのまま数年もほおって置くとあとで痛い目みます(みました)。せめて数ヵ月に一度はファイルに整理した方が良さそうです。しかし、トピックが決まっていれば整理も簡単ですが、じっさいわしのように拾い癖のある人はなんでもかんでもごっちゃに溜って困ります。そういう時にも封筒が役立ちます。B5やA5サイズの郵便物としては不定型な大型の封筒に、とりあえずばんばん放り込んでおくのです。封筒の表には「何年何月」程度の時期を明記しておくのがポイントです。これも数ヵ月に一度くらい、ぶっちゃけて整理しなおすのがお勧めです。

_ 計算機

さらに、このような整理の仕方はハードディスクの中身の整理にも役立つことでしょう…とかなんとかいいながらわしのハードディスクの中身も酷いもんで、これまた懸案なのですが。本来ハードディスクは高度な検索性さえ確保できれば良いと思っていて、またソフトウェアとはそういった機能性がなければまったく無意味だとすら思っているのですけど、そうそううまくはいきません。いまんとこ感動したのはBeOSのファイルシステムで、あれはファイルシステム自体がリレーショナル・データベースもどきでなかなか優れてた。いまつかってる SonyEricsson 初号機(携帯電話C1002S)のOSもよくでけてる。それはともかくハードディスクの中身はとっちらかってるのでどーにかせねばならぬ。

ソフトについて語り出すとアツくなるのでまたの機会に。しかしここ数年各種OSをいじり倒して思うのは、結局計算機でしかでけんこと以外は可能な限り計算機に持ち込まんようにするのが最善ではなかろうか、ということ。そもそもパソコンというのは「ペーパーレス・オフィス!」などと喧伝して、OA機器の主役の座に据えられたものの必ずプリンタやコピー機がセットで、かえってオフィスにおける紙の消費を増大させているような気がする。正確な数字を知らんので教えてくれる人がいたら知りたいくらいやけど。

わしはメイルやウェブなどのコミュニケーションと、ディジタル画像処理に関しては計算機の恩恵にあずかっているのは間違いありません。検索や文字列処理に関してもわりと頑張ってるし、ものすごいありがたいけれど。でもずぼらでちゃちゃっとプログラムを書くようなことすら面倒がるので、ほんとはもっとゴリゴリつかえるはずやと思う。もっと計算機には計算させてあげねば。

_ お片付け流行り?

こちらでもあちらでもお片付け。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
_ 双月 (2002-08-19 01:56)

旅先だとなんとなくそういうのほしくなりますよね<フリーペーパー<br>帰ってから処理に困るんですけど。

_ アクビ (2002-08-19 02:07)

旅といわずとも、街を出歩くだけでなんか紙類が増えます。いらんもんはすぐ計算用紙や落書につかいますし、URLやイベントの場所・時間などちょっとした情報が必要なだけなら他にメモしなおして処分します。ビジュアル的に気に入ったりしたら、とりあえずとっときます。それも数年ほっとくとどんどん結構な量に増えるので、大雑把に整理してファイルにするとなんだか愉しいですよ!

_ 双月 (2002-08-19 02:09)

あー。なんか楽しくなってきた(笑)


*ツッコミたい方は頭からどぞー