_ 関東大震災

悶部省検定教科書[普及版]歴史概論より関東大震災。

これにさきだつ大逆事件で、幸徳秋水が処刑されたときの石川啄木の態度はみあげたものだと思う。しかし啄木は数年後には夭折し、たまたま獄中にいる最中で大逆事件にはまきこまれなかった大杉栄は、震災どさくさ騒動のなかで虐殺された。日本でひろく支持されつつあった社会主義やアナキズムは、このようにして断たれたのである。

あらためて思う、冤罪と死刑のかけあわせは非道い。

_ 世界で最もキケンな国は？

Time ヨーロッパのウェブサイトで「2003年、世界の平和にとって最も危険な国は？」という投票がある。北朝鮮、イラク、合衆国の三択で、さきほど投票してみたところ、現時点では North Korea: 9.5 %, Iraq: 12.3 %, The United States: 78.2 % (Total Votes Cast: 119547)という結果。ちゃんとした調査ではないとはいえ、ちょっと差がつきつきな気もする。

_ タイム誌といえば、2001年末の Person of the Year のオンライン集計で田＊まさしが幻の最多特票をとるという珍(?)現象が話題になった。これは 2ちゃん的じょーくの威力をまざまざとしらしめた事件だったが、今回の投票も繰り返し投票している人間や組織がいるであろうことは差し引かねばなるまい。といっても、田＊まさし的規模の可能性を考えるとほとんど無意味になってしまう。

_ とはいえ、合衆国が最も危険だというのは充分理にかなった判断だと思う。主流マスコミ情報によると、イラクや北朝鮮が危険な理由はテロ(支援)国家だということになるが、世界中のだれもが納得できるテロの定義が不可能である以上、それはレトリックに過ぎない。ある種の徹底した独裁体制だというのはきっと真実であろう。しかし独裁体制が危険かどうかはともかく、合衆国政府はたくさんの独裁国家をかくまって影で応援し協力し支援してきた。経済的にも政治的にも軍事的にも。東チモールで虐殺を繰り広げたインドネシアや、今もクルド人を殺し続けるトルコが典型的な例である。西欧諸国の政府や日本政府も、それを支持・追随・黙認ひかえめにいっても看過してきた。核兵器や生物・化学兵器の危険性が強調されるが、そもそも第二次大戦末から考えて、実際に核兵器を使用したのも、劣化ウラン弾などありとあらゆる悪質な兵器を利用して他国に軍事行為を飽くことなく繰り広げてきたのも、合衆国に他ならない。世界中に基地をもち、経済的にも物理的にも資源も豊かで、豊富軍事費が世界の軍事支出全体の 1/3 を占め、圧倒的な兵器と軍を維持し続ける国家である。

_ さて、タイム誌の投票はどの程度実数を反映しているのであろうか？せめてドメイン別の集計くらい公開していただけないものか。

_ イラク爆撃反対デモ＠1.18

左上にバナーをはりつけましたが、18日(土)に日本でも大規模な反戦デモが予定されています。東京は日比谷公園にて。協賛団体も膨大で、数万人規模が期待されます。これは東京だけでなく、同日に日本全国各地で予定されています。大阪は扇町公園に集まるそうです。中ノ島野外音楽堂からあるくというのもあるみたい。土曜日の午後、みなさんも近所の公園にふらっとでかけるのはいかがでしょうか？

18日とその周辺には、世界各地でデモが行なわれます。米国全土でもベルギーでも。昨年秋頃にはロンドン40万、ワシントン20万、フィレンツェ50万人規模のほか、オーストラリアでも大規模なデモが行なわれました。今回はそれを上回る規模が予想されます。日本のマスコミが、どのくらい報道するかも気になります。昨秋のはほとんど報道されませんでした。

そういうわしは…気分次第。出不精だし冬眠の季節だし。

_ デモの宣伝しといてなんですが、なんでわざわざ群れるのか？という疑問も拭い切れません。もともと自分が人混みぎらいで群れるの苦手、といった性質だからかもしれません。あと「集会」というのもきらいです(経験者)。どのくらいきらいかというと、それはもう、学校行事とおなじくらいきらい。まあふらふらおまつりさわぎでええぢゃないか、というのもわかるんですけど。それだったら反戦野外レイヴの方がまだたのしそう。