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2003-01-08

_ global peace

イラク攻撃に抗議する意見広告がこの月曜日NYタイムズに掲載されたそうです。さっそく問い合わせの電話が溢れているとか。「この意見広告のおかげで、ワシントンとサンフランシスコで18日に行われる巨大な全米反戦デモが、一般市民にまで広く知れ渡った」というのは大きな成果だと思います。こうやって地道なとりくみが反響を呼ぶというのはなんだか嬉しいものです。昨年20万人規模だったデモが18日にどのくらいの規模にふくれあがるか楽しみ。(それが現実にどのくらい戦争を抑止できるかはべつとして)
世界でいろいろなことが起こるのは、その名前を誰も聞いたことがなく、歴史から消えるひたむきで勇気ある人々の努力があるからなのである

ちょむすき

_ 米国好き保守(?)なひとたちはしばしば日本がこれまでどれだけ米国の軍事力の恩恵を享受してきたかを強調し、これからも「国益」のため米国と協調(追随)するしか日本の生きる道はない、あるいは米国に従うのが「正しい」のだというような理屈を主張しますが、それってなんだか変です。まず第一に、これまでそうだったとしても、今回もそうである理由にはならない。アフガンに続いてイラク攻撃に荷担すれば、日本の景気がよくなるとでもいうのでしょうか?米国もふくめて、むしろ悪くなりそうだ、という見方があってその方に説得力をかんじます。日本の景気が回復したとしても、たまたまのことでしょう。第二に、仮になにか得をする(あるいは損をしない)と仮定して、自分とこが得をすればヨソでは人々が戦争に苦しんでいても構わないというのでしょうか?敗戦後自分たちの食いぶちをどうにかせねばならなかった時代ならありえる選択肢だったかもしれませんが、その理屈が今の日本に通用するとは思えません。

_ さらに、戦後補償やら現在の難民救済やらその他もろもろの支援について、そんなものは無駄だとか「たかり・ゆすり」みたいなものに応じる必要はない、税金をそんなことにつかうな、とぬけぬけと言ってのける人までおるようです。これもかなーりおかしいのです。R.Buckminster.Fuller考案のワールドゲーム研究所が公開しているデータをみるとわかりますが、全世界の軍事支出は 7800億ドルにのぼります。だいたい日本の国家予算全体(80兆円)と同じくらいです。このうち米国の国防予算がおよそ 2500億ドルと、全世界のおよそ1/3を占めます(以上の数字は'95-'97)。税金の使われ方に文句をいうならば、日本の国防費約5兆円の他、「思いやり予算」やらなんやら、いろいろ考えるべきことがあるのではないでしょうか。

_ ワールドゲーム研究所のデータの図で、灰色の長方形になってる背景の部分が全世界の軍事支出です。それに対して左上1/4程を占める色付きの長方形の部分が、人類の生存に不可欠な問題と人類が直面する環境問題を解決するための地球規模の計画に必要となる年間の総経費の見積もりです。ここには飢餓と栄養不良の撲滅、健康管理の普及とエイズの抑制、住宅の提供、安全な水の供給、識字率の工場、汚染のない安全なエネルギーの供給、人口の安定化、土壌侵食防止および土壌の再生、森林破壊の阻止および森林の再生、地雷の除去、難民の救済、核兵器の廃絶などが含まれており、それぞれかなり現実的に試算されています。戦争のための予算の1/4ほどをつかえば、人類全体にとって地球を住み良くしてゆくことができるわけです。

_ このデータと見積もりの詳細は、それぞれの項目を読んでいただければよいのですが、ボールドウィン『バックミンスター・フラーの世界』(pp.282-284)にも抄訳があります。ボールドウィンは解説で「子供たちからこの現実を質問された場合、この情報に基づいて行動を起こさないことへの言い訳は、すべて大人の怠慢さと受け止められるだろう」と述べています。もっともなことです。「思いやり予算」違憲訴訟の資料も参考になります。米国による第二次大戦後の軍事介入について「爆撃によって多くの市民を傷つけた代償として、紛争の根本的な解決は得られたであろうか。このリストとその背後に横たわるおびただしい数の死者は、紛争の根本的解決に軍事力は無力であることの証明である」というのは、黒木さんによる「現代の戦争の姿」とあわせるとますます説得力があります。

_ いうまでもないことですが、米国の戦争に反対するのは、なにも米国が(ましてや米国人が)きらいだからなどという理由ではありません。特に第二次大戦後の世界で、たまたま覇権国家となった米国の軍事力行使が、あまりにも酷すぎるからなのです。

_ [m] ex.helmet

やぱし helmet の "betty" は '90年代ロックの名盤だったと思う…などと、リアルタイムで聴いてた音楽をふと思い出して検索してたら helmet は活動停止してたみたいで、いつのまにやら主役のペイジ・ハミルトンは gandhiてバンドをはじめてたそうな。若気の至り尽くしていた高校当時のわしはギタマガにのってたインタビューで「自分なんか音楽界のケツにへばりついたシミったれでしかないんだって悟り切らないことには、そのまんま何やらファッション・ショーみたいなもんの餌食になっちまうぜ」とかいうちょっと『burrn!』ちっくに翻訳された台詞にしびれ(?)「その"パンクの純粋性"なる倫理もそろそろウザったくなってきてるんじゃないですか?」という質問に「パンク・ロックのエゴというのは今現在、地上最大のエゴのひとつだ。胸クソ悪いぜ。パンク通を気取った奴よりも、偉ぶったクラシック通やジャズ狂いの方がまだマシってもんだよ。俺はそれらのどれにも親しんできた」とかこたえるペイジにあなきずむの真骨頂をみた(ちょっと嘘)のでありました。このひとジャズ・ギターもプロです、作品はとくにないけど。

たしかそのインタビューをよんだのは "meantime" を聴いて重厚機械変拍子リフに悩殺されて、"betty" を聴く前だったと思う。なんでこんなもの聴こうとおもったんだろう?山本精一のコラムを愛読していたので、そこで紹介されたのを読んだのかもしれない。しかし本当に紹介されていたかどうかは不明。そのあと "betty" に酷くはまって、"aftertaste" は発売直後に聴いた。"aftertaste" は洗練された重低音で音的にはわりとすごいとおもうけど、楽曲的にすこしつまらない感じ。"meantime" の 'meantime' みたいな、自分にとって強烈な一曲というのもなかった。"betty" はもっと泥臭い感じがして重低音のなかに繊細さがあって、すごい素敵。これ以上の作品はだされへんのかな…とずっと待ってたら仕切り直して gandhiということやったんね。このバンドの音も基本的には helmet のころからかわってない。ちょっと新しい音もつかってるけど強烈にシンプルな重低音。試聴してみたけど、これは期待できそう。聴きながら、むかし音楽に浸りきってた感覚を少しだけ思い出した。なんだか切ない。


*ツッコミたい方は頭からどぞー