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2002-09-30_ ひゃーアランケイ昨日は京都。唐突にどこぞからふってきた話で、なんとアラン・ケイにあってきたのでございます!いくまで講演があるのかなんなのかよくわからずにいってきたんですけど、いったら「京都における教育の新しいビジョン」とやらで、「アランケイプロジェクト」(!)発足記念の講演会だったそうです。京都市の副市長やら京大総長やら京都市教育委員会の教育長やら名誉教授がうようよ(失礼)、そうそうたる面々。えらい大袈裟な話でありました。当のアラン・ケイは「Real Math,, Real Science, Real Children, Real Computing」というタイトルで、すばらしいプレゼン。演台にはパワーブックG3とiBookと二台設置してあって、二台もつかうんかなーとおもってたら、ほんとに二台ともつかってしまった。 もちろんプレゼンはSqueakで。その場でちゃちゃっと説明しながら車オブジェクトをつくって、動かすプログラムが簡単にできることをデモ。こっちが日本の**ちゃんのデスクトップで、こちらはアメリカの##ちゃんのデスクトップで、わからないことがあったら、メンターのリストから一人えらんで、インターネットを介して質問したらいい。もちろん声や映像をつかうことも出来るけど、とりあえず文字でおしゃべりしよう。「ハンドルをつけてみたんだけど、この車とても運転しにくいの。どうしたらいい?」とかなんとか。そういうときに、言葉で説明するだけじゃなくて、「みせてごらん」といって**ちゃんのデスクトップをこちらのウィンドウで開くことができる。その中にはラベル付きのカーソルがふたつあって、ふたりの名前がそれぞれラベルに書いてある。その中のオブジェクトはすべて共有することができて、もちろんスクリプト(かんたんなプログラム)をいじることもできる。「この数字を3くらいで割ったら、運転しやすくなるよ」。あるいは相手のデスクトップにドラッグ&ドロップすれば、前に自分がつくったスクリプトでうごくオブジェクトをそのままあげることもできる。 とかゆーことを喋りながらその場でやってみせるんですよ!これは感激です。ほかにも、もちろんいろいろ喋っておりましたけど。パワーポイントなんかいらんねや、とか。実際ありとあらゆるネットワーク機能も実装されてるし、画像や音はもちろんのこと、QuickTime movie も再生できるし、Squeak のなかではすべてがダイナミックにあつかえる。あらゆる操作はダイナミックに反映される。それがかなりわかりよい形で実演されていたので、きっとあたまのかたくなってしまったオジサンがたにもわかりやすかったことでしょう。ちなみに Squeak日本語版(を含む他国語化Squeak)のサイトまでございます。ちょっとはなれてるあいだに、まーなんていたれりつくせり。 この講演は、京都大学のとある研究室がいいだしっぺで、京大や京都市ぐるみでこの Squeakをつかった教育・学習促進プロジェクトを公教育(小中高)で推進しようという主旨のプロジェクト発足記念講演だったそうです。その研究室の先生によると、アラン・ケイにこちらのとりくみが本気であることをよくわかってもらいたいとおもって、副市長やら大学総長やらまでつれだしてきたんだそうな。いやー、なかなかおもしろい。あとの懇親会にも参加させていただき、またいろいろと人脈がふえてしまいました。アラン・ケイとおしゃべり。「ねえねえ、折り紙もコンピュータだってしってる?」「ああそうだね、オレゴン大学(?)に折り紙学科があるよ。メールくれたら紹介してあげる。」とな。そのまま新幹線で東京へいくとかで、数分だけやったけどいろいろ喋って、ちゃっかりサインもらっちゃいましたー。ぐふ(←みーはー)。わしはどうやら、呼んだ研究室の先生のともだちの出版者の知合いづてで一昨日連絡がまわってきて、ぎりぎり参加できたみたいです。その先生にもご挨拶して、いろいろお手伝いさせてもらえそうなかんじでした。ひー、たのしいなあ。 ちなみにアラン・ケイは、アップルのあとディズニーにおったんですけど、現在はView Point Research Inc.というNPOをつくって鋭意活動中だそうです。このVPRI、なんとアドヴァイザーには Minsky や Papert、 Resnick 、Adele Goldberg だけでなく Doug Engelbart や コネクションマシンの Danny Hillis、生物学者の Richard Dawkins まで名を連ねる!ごーじゃす。 アラン・ケイの情報や活動はウェブでだいぶ読めるようになっていますが、むかしの重要な雑誌論文や講演などは、『アラン・ケイ』という本にまとめて翻訳されています。これは日本でしか出版されていないものらしい、よ。 _ ぱぱぱぱパパートあ、LOGOというのはシーモア・パパートがつくったもので、アラン・ケイの昨日の言葉をかりれば「かれはLOGOで、こどもたちのための数学ワールドをつくった」のです(そしてアラン・ケイはSqueakのなかで再現したLOGOを動かして簡単に説明していました)。これから派生したものや商品化されたものはたくさんあって、最近では LEGO Mindstorms というブロックを組み立てたものをコンピュータで組んだプログラムで制御できるというおもちゃが流行りました。たいていオトナがはまってしまうんですが(笑)。しかし3D LOGOというものまであったんですね!これはみたことがありません。でもおもしろそう。あそんでみたいなあ。はじめにパパートがつくったLOGOは、自身の著作『マインドストーム』(旧版はこちら)でくわしく解説されています。4,5年前に古本屋で旧版を\480で買ったんですけど、それ以来何回読んだことか… _ マニファクチャリング・コンセントアーカイヴ日本語版の[お知らせ]にも書きましたが、〈ヤマガタ+〉映画祭“Post Fiction!”in 関西が開催され、京都・大阪・神戸の三都市で『マニファクチャリング・コンセント』が上映されます。関西のみなさんは、ぜひこの機会に一度ごらんください。日程・場所はリンク先を参照のこと。 _ 古本アンリ・ポアンカレ『科学の価値』、鶴見俊輔『アメリカ哲学(上),(下)』、しめて九百円也。 *ツッコミたい方は頭からどぞー |
っていうか,うらやましーぞ!
すごーい!!!日記読んだだけでも感動しました。
い〜な〜。見てみたかったな〜、そのプレゼン。