_ レンブラント＆ゴッホ

この冬京都国立博物館にて大レンブラント展なる催しが。

兵庫県立美術館ではゴッホ展が。どっちも人多いカナー。

_ 影武者＠展示会

今日はおやぢの影武者として廃棄物処理展改称2002NEW環境展へ行ってまいる。お得意さんのブースがあるんで招待状をいただいたんやけど、おやぢも興味ないそーな。「わし興味ないからおまえいかんか、日当だしたるで」やて。仕事ゴトゴト。ちうか添えられた名刺見て笑た。うちの会社「おしゃれグッズの総合商社」やったんか！はー知らんかった。ただの櫛屋やったくせにー。

気分的に『近代日本人の発想の諸形式』とデューイの『哲学の改造』を持って出かける。昨日の続きで電車の中、『近代日本人の…』をよむ。なるほどとうなずくところ数多で、これは高校の時に読んでも確かに分かったはずはない。などと思う。そう思いながらもどこかふに落ちぬ。読めば読むほどに自分から自分が離れてゆくような感覚に因われるのは気のせいであろうか。云々。中断。

いきしは中埠頭で降りたくせに会場を通りすぎて港までついつい散歩してしまう。トレードセンター前駅付近は妙に現代的なつくりで、ちょっとオランダぽいかも。むしあつうてそんなんおもいつかんかってんけど、帰って写真みたらそんな感じ。歩道橋階段途中からトレードセンターを望む。歩道橋の上はニュートラムの線路が走る。なんでこんな無機質なところに人は繰り出し、街が出来上がるのだろう。なんの根拠もなく、発想が逆だ。と思ったりした。でも、なんの発想が？システマチックでファンクショナル。機能的なのはすきやねんけど、どっちかというと都市計画によって構築されてるくせになんかどんくさい感じのするところがもっとすき。駅が妙に不便やったり、車椅子バリアフリーな廊下が妙に鋭角的に折れてたり。人の流れが不自然だったりするところが。なんかいろいろとモノを考えすぎる。

会場であるインテックス大阪にはいり、お得意さんのブースを探す。注射針の処理機械やら、排水処理、脱臭処理、生ゴミなどの廃棄物処理の機械がならぶ。航空機の清掃トラックみたいなもんまである。しゃちょーにご挨拶。誤植の指摘。雑談。機械の類をつくってるのは別な会社で、OEMみたいなもんと知る。そっちの社員さんと「でも経済学的にいうたら一番もうかんのは何もつくらんこっちゃ」などと雑談する。いきなりそんなんいいだしたんは経済学部出身なんやろか。おもろいおっちゃんやないの。自分はつくらんと不可価値つけて搾取すんのが、そらもうかるわな。「そんなうまいこといけへんけど」などといいながら笑う。だいたいめんどくさいことが仕事になるねん。ほかのひとがしたがらんようなめんどくさいことをやるからおかねもらえるねん。そのめんどくさいことが、ひとよりめんどくさくない場合に自分におおた仕事やちうことになるんやろな。そのめんどくさいことを、めんどくさいともおもわんほどすきやったら、そら天職や。まあええわ。

いくつかの大学の研究室なども出展していて、それぞれちょこっと覗いたのです。中でもおもしろかったのは神戸芸術工科大学の土の実験住宅研究会つちっこ。じっくりパネルを読み、資料が欲しかったので訊いたら予想以上に出て切れてるという。連絡先を伝えて、少し話す。たのしそうやなあ。会場前の銀杏並木に落ちてたギンナン。

かえりがけ、たまたまみつけたヴィレッジバンガードにふらふら。岡本太郎の本を『青春ピカソ』など二冊衝動買い。きしさんの電波が飛んできたのかも知れぬ。ピカソは青の時代がすき。幼き日に太陽の塔にだきついた時、太陽の塔が自分の方へ倒れてくるような錯覚を憶えた。以来岡本太郎はわたしの中に棲みついた。秋の虫声。

_ トーキョー多面体

大坂多面体倶楽部＠東京 a.k.a トーキョー多面体はいったいどうなるのでしょう？みなさんつっこんでくださるのですが、まったく都合がつかめずにおります。七日までに、と書きましたがなるべく早めにメールで連絡ください。日程をぼちぼち決めたいと思います。ぼちぼちですけど。こんなんゆうてるからあかんねんな。場所の方も、どうやって決めたら良いのか分からなくなってまいりました。

_ おもろいか？

正しさとひとくちに言えども、その規準もまたさまざまではないか。ジェイン・ジェイコブズが『市場の倫理 統治の倫理』で論じたことは、イナバせんせが身も蓋もなく要約してくださっている。つまり

商売人の道徳と役人の道徳とは互いに性質が違っていて、どちらが上等とかいうものでもなくて、どちらもそれぞれの局面において有用であり必要なものだけど、取り違えたり折衷したりすると腐敗堕落や破局のもとになる、というお話。

さらにジェイコブズによると大阪の倫理というのもあって(嘘)、それはおもろいかおもろないかが規準となっているらしい。ようするにもうかるかもうからんかちうことですわな。え、違う？まあそのへんはタカ丼と『笑いの倫理学』なる共著を書くということで。あ、しまった。言うてもうた。嘘やで、だれも本気にしてへんやろけど。

どーでもええけど、明石家さんまは奈良やんな。

しかしベルクソンの『笑い』はどーしてああもつまらんのか。あのミンスキーも文章を寄せている『反構造としての笑い』の方が、まだなんぼかおもしろいで。そら、あのミンスキーやからな。そういえば『日本の名随筆 別巻２９ 落語』、『日本の名随筆 ２２ 笑』あるいは『米朝落語全集』をあのフーコーの『これはパイプではない』とあわせて読まねばならぬ。あー嘘ばっかりついてたらなにゆうてんのか分からんようになりますな。