_ ついつい集計。

たとえば google ニュースで検索すると一番下に Google Alert の宣伝文句「わいせつの最新ニュースをお手元に」などと表示されるのが可笑しい。ウェブとニュースの両方を「その都度」の設定で受信しているとほぼ毎日のように複数「わいせつ」ニュースが届くのでたいへん気分がわるい。アラートには gmail で「google」というラベルをつけているので「label:google subject:わいせつ before:2006/08/31 after:2006/08/01」などとメール検索すると、8月分の一覧が表示される。こうして列挙すると、8月だけで63件（ただし複数のニュースが一通のアラートにまとめられている場合もある）。このうち一般的なニュース3件を除く事件が60件、ここから海外発のニュース7件を除くと53件、同一事件に関するものを整理したら37事件のニュースが届いていた（「セクハラ」は除く）。加害者または容疑者の一覧：

阿部高則，安藤義輝，伊藤靖典，井上慎介ら二人，笠原久人，菊田秀樹，熊本晴彦，荒木嘉輝ら三人，高久博満，高橋靖行，桜井忠，山口潤二，若林一行，小柴宏樹，少年，松尾悦生，森本祐貴，西川雄之，斉藤卓也，川上家嗣，相田二郎，村松大我，大石則男，大庭英之，中村嘉津雄，鄭明析，田島秀明，渡辺裕介，飯島正大，富樫史崇，平嶋仁博，北村直樹，無認可託児所経営者，野球部員，野田拓也，野林剛，カドワキ・ファビオ・デチアレ

このうち保育士＋小中学校教員が8名、自衛官3名、宗教家2名、病院長1名、市長1名、その他は会社員、自営業、アルバイト、無職など。年齢層は未成年+20代が14名、30+40代が20名、50代以上が3名。発言からの抜粋

「いけないこととはわかっていたが、気持ちを抑えることができなかった」「ホストでは売れなくて」「気功を使って治療するには服を全部脱がなければいけない」「女性と交際したかった」「神のエネルギーを注入する」「診療行為だった」「酔っていてよく覚えていない」「成人の女性は抵抗するが、小学生ならだませると思った」「虫がついているから取ってあげる」

37件のうちのほとんどが幼児、児童の他、教え子や信者、患者など少女（中高生）を含む未成年女性や女子大生の被害。

あー、もう虫酸。

追伸：被害者年齢別認知件数

_ ついでに

「セクハラ」集計。8月で30件、うち12件が北米トヨタ元社長大高英昭に関するもの、4件がイスラエル政府ラモン法相とカツァブ大統領に関するもの、その他1件ずつ韓国マスコミ記者と中国電力局幹部の件。日本の12件のうち2つは元共産党筆坂秀世の件。残る10件のうち同一事件に関する重複と、セクハラ一般に関するニュースを除くと7件。加害者（被疑者）内訳は全員男性、大学教授2名（うち医学部1名）、自治体職員（公務員）3名、警部2名。年齢が公表されている者はいずれも50歳以上。被害者は女子学生、女性職員など。行為は「２人きりの教授室で医学部看護学科の女子学生にキスの強要」「懇親会に同席した女性職員の足を触るなど」「深夜に呼び出し胸を触るなど」「男性職員に対し性的関係を迫る、女性職員を侮蔑」など。処分は「停職一ヶ月」「訓告→学部長の説得に応じて辞任」「訓戒」「懲戒減給10分の1（3ヵ月）→依頼退職」など。刑事事件と比較すると実名報道もほとんどなく処分も軽いが、実態を知ると（少なくとも）準強制わいせつに当たる被害が多々。今年8月分だけの数少ないサンプルで、かつgoogle経由で報道されたものに限るという強力なフィルターが予めかけられてはいるものの、「わいせつ」と比較すると加害者の年齢層が高く社会的地位もより高く安定している。より悪質。